2007年03月03日 (土) | 編集 |
(イオンクレジット有料会員誌『MOM』 2005.6月号掲載記事)
小さい子には「我慢貯金」
わが家には子どもが3人います。まだ乳幼児だったころ、スーパーヘ行くと必ず「お菓子買って」と言われました。「おとなしくしていたご褒美」という軽い気持ちで買い与えたのがきっかけですが、子どもは毎回おねだりするようになりました。もちろん「今日はダメ」と拒否したことは何度もあります。しかしそう言い続けるのも、親にとってはかなりのエネルギーが必要です。しかも、弟妹が増えると、その金額も2倍3倍となるわけですから、毎回の買い物でこの出費は結構痛いもの。私もだんだんイライラするようになり、我慢することを教えるにはどうしたらいいのだろう、どうしたら無駄遣いをやめさせられるだろう、と考えあぐねていました。そして、気づいたことは、買わずに済まそうと無理をするからうまくいかない、ということ。「買い物に行ったらお菓子を買ってもらえる」という習慣を作ってしまったのは私ですし、子どもたちの気持ちを考えれば、いつも買ってもらっていた習慣が突然なくなっては納得できないのも当然です。
そこで、お菓子を買っていたお金はこれまでと同じだけ使うことにして、買う目的をはっきりさせました。「無駄遣い」を「子どものお金についての学習代」という意味に考え直したのです。
ある日、いつものようにお菓子をねだられ、こう答えました。「じゃあ100円ね。これでお菓子を買っていいよ。でも、少し考えてみて。もし8回お菓子を我慢できたら、前から欲しがっていた人形が買えるよ」。
少し我慢すれば、ずつと欲しかったモノが手に入るかも?ということを考えさせるようにしたのです。ただ「今日はダメ」と言われただけでは不満が残りますが、「お菓子よりも〇〇が欲しい」という目的のある我慢なら、子どもも頑張れますよね。それ以来、わが家ではこれを「がまん貯金」と名付けて、目的を持った貯金をさせるようにしました。すると、「お菓子買って」のおねだりはビタリとやんだのです。定額(400円x年齢)制のお小遣いを導入するまでの間の、とても良い準備になりました。
中学生は「るいとう」にチャレンジしてみる
「るいとう」とは「株式累積投資」のことで、毎月一定額で同じ銘柄の株式を購入していくシステム。これは、株価が低いときには多くの株数を買い、株価が高い時には買う株数を少なくするということを自動的に行なう仕組みです。例えば、毎月1万円と設定した場合を考えると、1株1000円のときなら10株、800円のときなら12株を買う計算になります(今回は手数料を考えません)。「安いときにはたくさん買い、高いときには買い控える」。これを続けていくことによって、結果的に(平均すると)安く購入することができるのです。
株価は常に変動していますので、これを長期で続けると、平均株価で株式を購入できることになります。これを「ドル・コスト平均法」と言います。「1ドルが何株に値するのか」という、アメリカで始まった考え方なので、このように呼ばれるのです。「手軽に積立。毎月3000円からの金貯蓄」というような広告を目にしたことのある方も多いでしょう。金も価格が変動するので、これもドル・コスト平均法ですね。同様に、「るいとう」は、リスクを減らして少しずつ買い増していく、株式の積み立てと考えればわかりやすいでしょう。でも、「株式なんてよくわからないし、同じ積み立てなら現金の方が安心では?」という声が聞こえてきそうですね。お金としての使い勝手の面から考えればその通りですが、「るいとう」をお薦めする理由は、売買益が目的なのではなく、社会に対する子どもの関心を高めるためなのです。
小額であっても、株式投資を始めると、自分の支援(投資)している企業が順調に利益を上げているかが気になりますよね。また、株価の変動は世の中のさまざまな出来事が影響し合っているので、ニュースや新聞の情報にも敏感になります。だからこそ、中学生以上の子どもには「るいとう」をお薦めしています。わが家も、中学生の長女と株式についておしゃべりをします。しかし、決して難しい話ではなく、災害時に援助物資や資金を提供する企業には投資したいな、という感じ。それでも、以前とはニュースの受け止め方が変わったように思います。
株式投資というと、投資家や資金のある人が行うものという印象が強く、女性や若い人には敷居が高いイメージでした。しかし本当は、日々の消費を担う主婦や若者にこそ、株式市場に関心を持ってほしいのです。たとえ小額であっても、一般投資家が増えることは、世間の動向や企業に対する関心を持つ人が増えることであり、企業社会に注意を払う力が強くなるからです。また、小さいころから「るいとう」で株式に親しみ、企業を見る眼を養うことは、将来の資産形成にも役に立つことでしょう。
携帯電話にもルールを
「子どもの携帯電話使用料が毎月何万円にもなり困る」という相談が、新聞やテレビで頻繁に取り上げられ問題化しています。ここまでひどくなくても、購入前の予想を上回る料金に頭を悩ませているご家庭は多いのではないでしょうか。
最近の携帯電話は機能も充実し、上手に使えばとても便利です。しかし、「通信には料金がかかる」という基本的なことを、携帯を持たせるとき、しっかりと子どもに認識させる必要があります。特に中学生になると交友関係が広がり、メールなどの通信が増えてくるので、料金は膨らむばかり。これを親がすべて支払ってしまっては、無駄遣いをさせているのと同じことになってしまいますよね。
そこで、無駄遣いをさせないためにも、お小遣いと同様にルールを決めることが大切。親子の連絡用として持たせるのなら、親が負担する金額は基本料金のみで十分です。超過料金は子どもの “私用分″ですから、お小遣いから支払わせるようにしましよう。すると子どもは、自分の問題として真剣に考えるようになります。
わが家の娘の場合は、「自分で携帯電話の料金を払っているから、どうしても必要なとき以外はメールじゃなく直接言ってね」と、お友達に頼んでいたようです。また、料金が安くなるサービスなどについても、自分からいろいろと調べていました。実はその前月に、5000円もの超過料金を貯金から支払ったばかりだったのです。
中学生ともなると思春期に差しかかり、親に対して反抗的になる時期ですから、いくら小言を言っても、まさに馬の耳に念仏。「親が払ってくれるから」という依存心も働いています。しかし、お小遣いと同じように、最初にしっかりとルールを設定し、失敗したら(使い過ぎたら)自分で責任を取る(お金を払う)ようにすれば、子どもは自分で考えて行動し、目先の楽しいことばかりに流されることなく、自分を律する力を育んでいきますよ。
小さい子には「我慢貯金」
わが家には子どもが3人います。まだ乳幼児だったころ、スーパーヘ行くと必ず「お菓子買って」と言われました。「おとなしくしていたご褒美」という軽い気持ちで買い与えたのがきっかけですが、子どもは毎回おねだりするようになりました。もちろん「今日はダメ」と拒否したことは何度もあります。しかしそう言い続けるのも、親にとってはかなりのエネルギーが必要です。しかも、弟妹が増えると、その金額も2倍3倍となるわけですから、毎回の買い物でこの出費は結構痛いもの。私もだんだんイライラするようになり、我慢することを教えるにはどうしたらいいのだろう、どうしたら無駄遣いをやめさせられるだろう、と考えあぐねていました。そして、気づいたことは、買わずに済まそうと無理をするからうまくいかない、ということ。「買い物に行ったらお菓子を買ってもらえる」という習慣を作ってしまったのは私ですし、子どもたちの気持ちを考えれば、いつも買ってもらっていた習慣が突然なくなっては納得できないのも当然です。
そこで、お菓子を買っていたお金はこれまでと同じだけ使うことにして、買う目的をはっきりさせました。「無駄遣い」を「子どものお金についての学習代」という意味に考え直したのです。
ある日、いつものようにお菓子をねだられ、こう答えました。「じゃあ100円ね。これでお菓子を買っていいよ。でも、少し考えてみて。もし8回お菓子を我慢できたら、前から欲しがっていた人形が買えるよ」。
少し我慢すれば、ずつと欲しかったモノが手に入るかも?ということを考えさせるようにしたのです。ただ「今日はダメ」と言われただけでは不満が残りますが、「お菓子よりも〇〇が欲しい」という目的のある我慢なら、子どもも頑張れますよね。それ以来、わが家ではこれを「がまん貯金」と名付けて、目的を持った貯金をさせるようにしました。すると、「お菓子買って」のおねだりはビタリとやんだのです。定額(400円x年齢)制のお小遣いを導入するまでの間の、とても良い準備になりました。
中学生は「るいとう」にチャレンジしてみる
「るいとう」とは「株式累積投資」のことで、毎月一定額で同じ銘柄の株式を購入していくシステム。これは、株価が低いときには多くの株数を買い、株価が高い時には買う株数を少なくするということを自動的に行なう仕組みです。例えば、毎月1万円と設定した場合を考えると、1株1000円のときなら10株、800円のときなら12株を買う計算になります(今回は手数料を考えません)。「安いときにはたくさん買い、高いときには買い控える」。これを続けていくことによって、結果的に(平均すると)安く購入することができるのです。
株価は常に変動していますので、これを長期で続けると、平均株価で株式を購入できることになります。これを「ドル・コスト平均法」と言います。「1ドルが何株に値するのか」という、アメリカで始まった考え方なので、このように呼ばれるのです。「手軽に積立。毎月3000円からの金貯蓄」というような広告を目にしたことのある方も多いでしょう。金も価格が変動するので、これもドル・コスト平均法ですね。同様に、「るいとう」は、リスクを減らして少しずつ買い増していく、株式の積み立てと考えればわかりやすいでしょう。でも、「株式なんてよくわからないし、同じ積み立てなら現金の方が安心では?」という声が聞こえてきそうですね。お金としての使い勝手の面から考えればその通りですが、「るいとう」をお薦めする理由は、売買益が目的なのではなく、社会に対する子どもの関心を高めるためなのです。
小額であっても、株式投資を始めると、自分の支援(投資)している企業が順調に利益を上げているかが気になりますよね。また、株価の変動は世の中のさまざまな出来事が影響し合っているので、ニュースや新聞の情報にも敏感になります。だからこそ、中学生以上の子どもには「るいとう」をお薦めしています。わが家も、中学生の長女と株式についておしゃべりをします。しかし、決して難しい話ではなく、災害時に援助物資や資金を提供する企業には投資したいな、という感じ。それでも、以前とはニュースの受け止め方が変わったように思います。
株式投資というと、投資家や資金のある人が行うものという印象が強く、女性や若い人には敷居が高いイメージでした。しかし本当は、日々の消費を担う主婦や若者にこそ、株式市場に関心を持ってほしいのです。たとえ小額であっても、一般投資家が増えることは、世間の動向や企業に対する関心を持つ人が増えることであり、企業社会に注意を払う力が強くなるからです。また、小さいころから「るいとう」で株式に親しみ、企業を見る眼を養うことは、将来の資産形成にも役に立つことでしょう。
携帯電話にもルールを
「子どもの携帯電話使用料が毎月何万円にもなり困る」という相談が、新聞やテレビで頻繁に取り上げられ問題化しています。ここまでひどくなくても、購入前の予想を上回る料金に頭を悩ませているご家庭は多いのではないでしょうか。
最近の携帯電話は機能も充実し、上手に使えばとても便利です。しかし、「通信には料金がかかる」という基本的なことを、携帯を持たせるとき、しっかりと子どもに認識させる必要があります。特に中学生になると交友関係が広がり、メールなどの通信が増えてくるので、料金は膨らむばかり。これを親がすべて支払ってしまっては、無駄遣いをさせているのと同じことになってしまいますよね。
そこで、無駄遣いをさせないためにも、お小遣いと同様にルールを決めることが大切。親子の連絡用として持たせるのなら、親が負担する金額は基本料金のみで十分です。超過料金は子どもの “私用分″ですから、お小遣いから支払わせるようにしましよう。すると子どもは、自分の問題として真剣に考えるようになります。
わが家の娘の場合は、「自分で携帯電話の料金を払っているから、どうしても必要なとき以外はメールじゃなく直接言ってね」と、お友達に頼んでいたようです。また、料金が安くなるサービスなどについても、自分からいろいろと調べていました。実はその前月に、5000円もの超過料金を貯金から支払ったばかりだったのです。
中学生ともなると思春期に差しかかり、親に対して反抗的になる時期ですから、いくら小言を言っても、まさに馬の耳に念仏。「親が払ってくれるから」という依存心も働いています。しかし、お小遣いと同じように、最初にしっかりとルールを設定し、失敗したら(使い過ぎたら)自分で責任を取る(お金を払う)ようにすれば、子どもは自分で考えて行動し、目先の楽しいことばかりに流されることなく、自分を律する力を育んでいきますよ。
| ホーム |


