2007年01月02日 (火) | 編集 |
(イオンクレジット有料会員誌『MOM』 2006.11月号掲載記事)
普段、車に乗るのは誰?
あなたのご家庭では、車とその保険を誰の名義にしていますか? ほとんどの場合は、車も保険も「夫名義」 ではないでしょうか? しかし実態は、夫はいわゆる「週末ドライバー」 で、子どもの送迎や日常生活のために、毎日運転しているのは妻であることが多いようです。主な利用者と持ち主が一致していないというのは、なんだかちょっと変な気がしますね。
結婚後に築いた財産は、夫婦2人のものです。ならば、すべてを夫名義にする前に、少し考えてみましょう。車を普段使っているのが妻なら、その利用実態に合わせて、「主に利用する人の名義にする」 ことが理に適っているのではないでしょうか。
確かに、使用年数や状態によって、年々ものの価値は低くなります(減価償却)。また、生活必需品であれば、夫婦どちらの名義であっても共有財産とみなされますが、万が一離婚という事態に陥った際には、家財道具など自分たちが所有するすべてのものを売却して清算することは考えにくいですよね。ですから、自分の名義になるものを作っておくほうが、万が一の場合に安心できると言えるのです。
他にも、車を妻名義にすると良い点が2つあります。 まず、車に関する意識が高まること。 家計管理をする上で、妻は車に関わる支出を少しでも減らしたいと思いながらも、夫のもの(夫名義) だと口を出しにくいので、つい夫任せになりがち。実は、こういったところに節約できる余地が潜んでいます。自分名義の車、自分の保険であれば、もっと真剣に、前向きに考えられるはずです。
2つめは、保険の面です。車の保険には、無事故の安全ドライバーは年々保険料が安くなるという等級制度があります。「賠償被保険者」または 「記名被保険者」 の欄に記名されており、かつ同居中ならば、名義変更後もその等級を引き継げます。
しかし、離婚して任所変更をした後の名義変更は不可能で、等級は引き継ぐことができません。穏便に、保険の等級引き継ぎの話し合いができ、離婚による住所変更の前に名義変更できれば問題はありませんが、こういった問題は紛糾のもとになりやすいのです。
安全運転で長年運転してきたご褒美 (等級割引) は、あなた自身のものです。前もって最善策を考えておけば、後悔せずに済むはずです。
家庭の収入は夫婦二人で生み出すもの
生計を維持するためには、収入が必要です。定職を持ち、安定した生活を送るには、辛いことも嫌なこともある程度我慢しなければなりません。働きに出るということは、大変なことです。心身ともに受けるストレスも並大抵ではありません。
では、それに対して「家事」はどうでしょう? 加えて育児や介護なども、家庭を維持するためには必要な労働です。対価としてのお金を得ることはなくても、誰かがやらなければならない重要な「仕事」です。
主たる生計者 (多くの場合は夫だと思います)が安心して仕事に専念できるのは、配偶者(妻)が雑務を一手に請け負っているからとも言えます。そうすると、専業主婦は無報酬(アンペイドワーク)であっても、その夫の収入は、2人の分業によるもので、夫婦の労働対価とも考えられるのです。
これは専業主婦だけにあてはまることではありません。共働きの家庭では、夫婦の家事分担は欠かせませんが、それでも依然として、女性の家事負担は男性よりも重いのが実情です。
残念ながら、現在の日本では、家事労働を代表とするアンペイドワーク(無報酬労働)に対する正当評価がほとんどされていません。家事労働に関しては、年額276万円(1996年:経済企画庁「無償労働の貨幣価値」) という試算も出ています。このように、アンペイドワークに対する正当評価がなされれば、やはり家庭全体の収入は2人の労働対価と考えることができます。
これは、「夫婦の収入を合算して家計管理せよ」という意味ではありません。逆に、妻の収入は夫の収入とはっきり分けて管理することが非常に大切です。現金収入の額で、夫婦の優劣をつける必要もありません。家事・育児・介護などを担うケースが多い女性は、自分たちの家内労働の価値をもっと知っていいはずです。専業主婦も有職主婦も、主婦業に誇りを持ち、夫婦は対等であるという意識を持ちたいものですね。
お金について、話し合う
夫(妻) は、病めるときも健やかなるときも、共に助け合うことを誓って結婚した、人生のパートナーです。しかし、2人の人間が生活していくためには、やはり意思の疎通をしっかりと図る必要があります。育児や家事に対する夫の協力不足を嘆く妻は依然として多いようですが、黙っているだけでほ問題は解決しませんよね。
まずは、夫婦で話し合うことを日ごろから心がけましょう。中でも、お金の話ができるような環境を整えることは特に重要です。
さらに言えば夫婦に限らず、子どもを含めた親子で「お金」について話し合えることが大切です。生活をする上で、お金はどんなことにも関わってきます。だからこそ、家庭運営の必須要素てある「お金」について、しっかりと家庭で話し合う機会を持ちたいものです。
「資格」だって立派な財産!
財産は、気づけばできているものてはありません。積極的に意識することも重要です。お金そのものや所有物の名義などに注意を払うことも大切ですが、自分白身の「身につける財産」を増やすことも考えましょう。
例えば、料理や手芸など、趣味の習い事をしているなら、それを趣味のままで終わらせず、資格に結びつけてみるのです。ただ習っているだけでは自分の楽しみのままですが、資格を取ることがてきれば、「私はこれができる」という証明になります。これは公的資格に限ったことではなく、民間資格でも構いません。資格取得レベルに至るまでの経験と勉強は、それもひとつの「財産」なのです。
同様に、「普段の経験を財産に変える」考え方も大切です。パートの職歴はキャリアにならないといわれますが、自分が経験したことは、どんなことも無駄にはなりません。接客関係の仕事なら、サービス接遇検定やマナー検定を。事務の仕事ならビジネス文書検定を。主婦業のみであっても、食物調理検定や消費生活アドバイザー試験など、経験を活かしてチャレンシできる資格試験は、意外とたくさんあるものです。「資格を取る」ということは、「自分ができることを、客観的に他人に明示できる」こと。今の自分がやれることから少しずつ、常に自分の付加価値を高めていく(能力の財産価値を高める)姿勢が大切なのです。
お金は、使えばなくなります。しかし、身につけた能力は減ったりなくなったりすることがありません。これは、とても大きな財産だと思いませんか?
普段、車に乗るのは誰?
あなたのご家庭では、車とその保険を誰の名義にしていますか? ほとんどの場合は、車も保険も「夫名義」 ではないでしょうか? しかし実態は、夫はいわゆる「週末ドライバー」 で、子どもの送迎や日常生活のために、毎日運転しているのは妻であることが多いようです。主な利用者と持ち主が一致していないというのは、なんだかちょっと変な気がしますね。
結婚後に築いた財産は、夫婦2人のものです。ならば、すべてを夫名義にする前に、少し考えてみましょう。車を普段使っているのが妻なら、その利用実態に合わせて、「主に利用する人の名義にする」 ことが理に適っているのではないでしょうか。
確かに、使用年数や状態によって、年々ものの価値は低くなります(減価償却)。また、生活必需品であれば、夫婦どちらの名義であっても共有財産とみなされますが、万が一離婚という事態に陥った際には、家財道具など自分たちが所有するすべてのものを売却して清算することは考えにくいですよね。ですから、自分の名義になるものを作っておくほうが、万が一の場合に安心できると言えるのです。
他にも、車を妻名義にすると良い点が2つあります。 まず、車に関する意識が高まること。 家計管理をする上で、妻は車に関わる支出を少しでも減らしたいと思いながらも、夫のもの(夫名義) だと口を出しにくいので、つい夫任せになりがち。実は、こういったところに節約できる余地が潜んでいます。自分名義の車、自分の保険であれば、もっと真剣に、前向きに考えられるはずです。
2つめは、保険の面です。車の保険には、無事故の安全ドライバーは年々保険料が安くなるという等級制度があります。「賠償被保険者」または 「記名被保険者」 の欄に記名されており、かつ同居中ならば、名義変更後もその等級を引き継げます。
しかし、離婚して任所変更をした後の名義変更は不可能で、等級は引き継ぐことができません。穏便に、保険の等級引き継ぎの話し合いができ、離婚による住所変更の前に名義変更できれば問題はありませんが、こういった問題は紛糾のもとになりやすいのです。
安全運転で長年運転してきたご褒美 (等級割引) は、あなた自身のものです。前もって最善策を考えておけば、後悔せずに済むはずです。
家庭の収入は夫婦二人で生み出すもの
生計を維持するためには、収入が必要です。定職を持ち、安定した生活を送るには、辛いことも嫌なこともある程度我慢しなければなりません。働きに出るということは、大変なことです。心身ともに受けるストレスも並大抵ではありません。
では、それに対して「家事」はどうでしょう? 加えて育児や介護なども、家庭を維持するためには必要な労働です。対価としてのお金を得ることはなくても、誰かがやらなければならない重要な「仕事」です。
主たる生計者 (多くの場合は夫だと思います)が安心して仕事に専念できるのは、配偶者(妻)が雑務を一手に請け負っているからとも言えます。そうすると、専業主婦は無報酬(アンペイドワーク)であっても、その夫の収入は、2人の分業によるもので、夫婦の労働対価とも考えられるのです。
これは専業主婦だけにあてはまることではありません。共働きの家庭では、夫婦の家事分担は欠かせませんが、それでも依然として、女性の家事負担は男性よりも重いのが実情です。
残念ながら、現在の日本では、家事労働を代表とするアンペイドワーク(無報酬労働)に対する正当評価がほとんどされていません。家事労働に関しては、年額276万円(1996年:経済企画庁「無償労働の貨幣価値」) という試算も出ています。このように、アンペイドワークに対する正当評価がなされれば、やはり家庭全体の収入は2人の労働対価と考えることができます。
これは、「夫婦の収入を合算して家計管理せよ」という意味ではありません。逆に、妻の収入は夫の収入とはっきり分けて管理することが非常に大切です。現金収入の額で、夫婦の優劣をつける必要もありません。家事・育児・介護などを担うケースが多い女性は、自分たちの家内労働の価値をもっと知っていいはずです。専業主婦も有職主婦も、主婦業に誇りを持ち、夫婦は対等であるという意識を持ちたいものですね。
お金について、話し合う
夫(妻) は、病めるときも健やかなるときも、共に助け合うことを誓って結婚した、人生のパートナーです。しかし、2人の人間が生活していくためには、やはり意思の疎通をしっかりと図る必要があります。育児や家事に対する夫の協力不足を嘆く妻は依然として多いようですが、黙っているだけでほ問題は解決しませんよね。
まずは、夫婦で話し合うことを日ごろから心がけましょう。中でも、お金の話ができるような環境を整えることは特に重要です。
さらに言えば夫婦に限らず、子どもを含めた親子で「お金」について話し合えることが大切です。生活をする上で、お金はどんなことにも関わってきます。だからこそ、家庭運営の必須要素てある「お金」について、しっかりと家庭で話し合う機会を持ちたいものです。
「資格」だって立派な財産!
財産は、気づけばできているものてはありません。積極的に意識することも重要です。お金そのものや所有物の名義などに注意を払うことも大切ですが、自分白身の「身につける財産」を増やすことも考えましょう。
例えば、料理や手芸など、趣味の習い事をしているなら、それを趣味のままで終わらせず、資格に結びつけてみるのです。ただ習っているだけでは自分の楽しみのままですが、資格を取ることがてきれば、「私はこれができる」という証明になります。これは公的資格に限ったことではなく、民間資格でも構いません。資格取得レベルに至るまでの経験と勉強は、それもひとつの「財産」なのです。
同様に、「普段の経験を財産に変える」考え方も大切です。パートの職歴はキャリアにならないといわれますが、自分が経験したことは、どんなことも無駄にはなりません。接客関係の仕事なら、サービス接遇検定やマナー検定を。事務の仕事ならビジネス文書検定を。主婦業のみであっても、食物調理検定や消費生活アドバイザー試験など、経験を活かしてチャレンシできる資格試験は、意外とたくさんあるものです。「資格を取る」ということは、「自分ができることを、客観的に他人に明示できる」こと。今の自分がやれることから少しずつ、常に自分の付加価値を高めていく(能力の財産価値を高める)姿勢が大切なのです。
お金は、使えばなくなります。しかし、身につけた能力は減ったりなくなったりすることがありません。これは、とても大きな財産だと思いませんか?
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